英語教育の哲学的探究3

 このブログの主目的は、(1)英語教育について根本的に考え直すこと、(2)英語教育現場の豊かな知恵をできるだけ言語化すること、です。このブログでの見解などは柳瀬個人のものであり、必ずしも柳瀬が所属する組織や団体などのものではありません。ブログ管理での技術的理由から「英語教育の哲学的探究2」よりこのブログに移行しました。  なお私が所属する京都大学・国際高等教育院・附属国際学術言語教育センター・英語教育部門のウェブサイトでは、学生さんの自律的な英語学習・使用を支援するための情報を多く提供しています。https://www.i-arrc.k.kyoto-u.ac.jp/english_jp

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2020/04/06

臨時休講中の受講生(新入生)の皆さんへ:現代社会で学ぶことの意義

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[この記事は、柳瀬の担当する英語クラスでの授業開始前の準備的配布資料として作成したものです(2020/4/9に若干の加筆修正)。本日現在、京都大学国際高等教育院は、COVID-19感染拡大防止のため、5月6日までの授業を全面休講する予定です。] 新入生の皆さん、はじめま...
2020/03/11

宮坂道夫 (2020) 『対話と承認のケア--ナラティヴが生み出す世界』医学書院

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生命倫理や医療倫理などを専門とする 宮坂道夫 先生(新潟大学大学院保健学研究科教授)によるこの著は、「ナラティブ・セラピー」として代表的なものから周縁的なものまでを独自の視点でまとめたものです。教育現場でのナラティブや対話に興味をもっている私にとっても非常に勉強になる本でした...
2020/03/10

J.セイックラ、T.アーンキル(著)、斎藤環(監訳)(2019)『開かれた対話と未来』医学書院、Jaakko Seikklra & Tom Erik Arnkil (2014) "Open Dialogues and Anticipations: Respecting Otherness in the Present Moment." Helsinki, Finland: National Institute for Health and Welfare.

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ここでは、以下の書から私が学んだことをまとめてみます。 翻訳書: J.セイックラ、T.アーンキル(著)、斎藤環(監訳)(2019) 『 開かれた対話と未来 』医学書院 原著: Jaakko Seikkula & Tom Erik Arnk...
2020/03/09

熊谷晋一郎(編) (2019) 『当事者研究をはじめよう』金剛出版

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以下は、『当事者研究をはじめよう』から私なりに学んだことをまとめたお勉強ノートです。まとめは「当事者研究」、「社会的関係性」、「身体」の3点についてです。 とはいえ、まとめはとても恣意的なものですから、この本にご興味をもたれた方はぜひご自身で本書を手にとってください。なお...
2020/03/06

中川 篤,柳瀬 陽介,樫葉 みつ子 (2019) 「弱さを力に変えるコミュニケーション―関係性文化理論の観点から検討する当事者研究」『言語文化教育研究』第17巻 pp. 110 - 125

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この度、『言語文化教育研究』第17巻に共著論文を掲載していただくことができました。改めまして査読者を始めとした編集委員会の皆様に厚く御礼申し上げます。 この論文の概要は以下の通りです。 社会学者のバウマンが指摘する「個人化」の潮流は本来協働的な営みであるはずのコミュニケ...
2020/03/05

研究社『英語年鑑2020』の書評「英語教育の研究」(pp.83-86)で取り上げた24冊

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先日(といってもかなり前になりますが)発刊された『英語年鑑2020』、今回も光栄なことに書評(英語教育の研究)を書かせていただくことができました。 原稿を書き上げた2019年の11月初旬は、ちょうど、2020年度から予定していた大学入試での英語の民間試験の活用が延期になった...
2020/02/25

身体と心と社会は不可分である:Barrettの"How Emotions Are Made"の後半部分から

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この記事も、Barrettの "How Emotions Are Made" に関するお勉強ノートです。 この記事ではこの本の後半部分にあった、理論の要約部分とルーマンの理論との親和性を示唆する部分についてまとめます。おそらくこの本のお勉...
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Yosuke YANASE
I'm (Mr./Dr.) Yosuke YANASE, Professor at the Institute for Liberal Arts and Sciences (ILAS) in Kyoto University. I teach English as a practitioner-researcher.
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