■ 大学院協力教員としての兼任担当
私の勤務先は京都大学で学部の教養・共通教育を担当する国際高等教育院ですが、2020年度より大学院の人間・環境学研究科の協力教員にもなり、大学院教育も兼任担当することになりました。コロナ騒ぎにより、このブログでのお知らせが遅れましたが、以下のように同研究科ホームページでお知らせをしております。
人間・環境学研究科>共生人間学専攻>外国語教育論講座
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/academic/gr/course1/course16/
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/academic/gr/course1/course16/
■ 担当講義
講義としては、修士課程で毎年の後期に「言語教育設計学」--前任者の講義名をそのまま踏襲しています--を1コマ教えます。2020年度は変則的ですが、「言語教育設計学 II」を教え、2021年度に「言語教育設計学 I」を教えます。その次はIIをさらにその次はIを教えてゆく順番です。
授業内容は、少しずつ変化・進化させてゆきますが、今のところは以下のような内容を教えることを予定しています。
言語教育設計学 I
第1部:言語能力の観点からの言語教育設計
Chomskyの言語能力観第2部:コミュニケーション能力の観点からの言語教育設計
Hymesの言語能力観
応用言語学の言語能力観
第1総括:言語能力観から考える言語教育の設計言語コミュニケーション能力の3次元的理解第3部:言語とコミュニケーションの哲学的理解からの言語教育設計
ヤーコブソンのコミュニケーション能力観
関連性理論におけるコミュニケーション能力観
第2総括:コミュニケーション能力観から考える言語教育の設計Wittgensteinの言語・コミュニケーション哲学第4部:意味理論からの言語教育設計
Davidsonの言語・コミュニケーション哲学
Arendtの言語・コミュニケーション哲学
第3総括:言語・コミュニケーション哲学から考える言語教育の設計Luhmannの意味理論
統合情報理論の意味理論
言語教育設計学II
第1部:全体性の観点からの言語教育設計人間と言語の全体性から考える言語教育第2部:個人としての教師と学習者の観点からの言語教育設計
認知意味論の身体論から考える言語教育
神経科学の身体論から考える言語教育
第1総括:全体性の観点から考える言語教育の設計実践者論から考える言語教育(Donald Shoen)第3部:教師と学習者の共同体の観点からの言語教育設計
技能修得論から考える言語教育(Michael Polanyi)
行為論から考える言語教育
第2総括:実践者・技能・行為の観点から考える言語教育の設計対話論から考える言語教育の設計第4部:言語教育研究からの言語教育の設計
当事者研究から考える言語教育
オープンダイアローグから考える言語教育
第3統括:共同体の観点から考える言語教育の設計物語論から考える言語教育研究
実践者研究からの言語教育設計
■ 個人的指導体制
個人的な指導体制としては、修士課程と博士課程の院生を受け入れることができます。
ただし、人間・環境学研究科では、願書を出す前に、志願者が指導を希望する教員と連絡を取り、お互いが望む研究指導体制を構築できるかどうかを十分に確認することを推奨しています。大学院生活は時間的にも経済的にも負担がかかるものです。私としては、志願者と私の双方が研究の内容と方法について十分に納得できている少数精鋭の体制を組もうと思っています。私の許容量を超えた数の院生を受け入れると、十分な指導ができず、結局は院生の不利益につながりますので、院生の受け入れ数については慎重な態度を取ります。
もし私の指導を希望する方があれば、下に再掲する柳瀬のページ記述および一般的な入試情報をよく読んで、私に連絡をとってください。その後、何回かの遠隔面談を行ない、相互の納得が得られたら、大学院入試を受けていただくという手順になります。入試に受かれば正式な指導体制が開始されます。(事前の相談なしに入試を受けて合格した場合は、主任指導教員にはなりません。ただし副指導教員などについてはこの限りではありません)。
人間・環境学研究科>共生人間学専攻>外国語教育論講座>
言語教育研究開発論分野>柳瀬陽介
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/academic_f/faculty_f/162_yanase_y_0/
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/academic_f/faculty_f/162_yanase_y_0/
以上、お知らせをしました。質問などがあれば、上の柳瀬のページからお問い合わせをお願いします。