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2023/06/12

8/26(土)神奈川大学:「人を育てる英語教育:田尻悟郎の授業は大学生の人生にどう影響を与えているのか」第二弾!

 

好評だった昨年の公開シンポジウムに続き、今年の夏も下記の要領でシンポジウムを開催します。(対面式シンポジウムであり、Zoom中継や録画公開は予定していません)。

私は最近AI関連の仕事が多くなっていますが、AI活用は、田尻先生に代表されるような人間的な英語教育を推進するためのものでなくてはならないと思っています。その意味で、教育の根本を考え直すためにもこのシンポに向けてできるだけの準備をして、当日に参加者と有意義な対話をしたいと思っています。


日時: 2023年8月26日(土)13:00-16:00

会場: 神奈川大学みなとみらいキャンパス4階(4019講堂)

参加費:無料 *要予約(先着300名まで)

登壇者:田尻悟郎(関西大学外国語学部教授)、久保野雅史(神奈川大学外国語学部教授)、柳瀬陽介(京都大学国際高等教育院教授)、横溝紳一郎(西南学院大学外国語学部教授)


詳しくは下のチラシをご覧の上、下のURLかQRコードからお申し込みください。





参加申込用URL・QRコード

https://onl.sc/ifsj7pz



関連記事

柳瀬の発表部分のスライドと動画の公開:人を育てる英語教育・田尻悟郎の授業は大学生の人生にどう影響を与えているのか

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2022/08/blog-post_22.html

2021/11/03

「転換期の大学言語教育 -AI翻訳とポスト・コロナへの対応-」(Zoomウェビナー 2021/12/4-5)


以下のようにシンポジウムが開催されます。特に1日目の講演で、異言語間コミュニケーションと機械翻訳技術について、それぞれの分野の専門家から話が聞けることは有意義だと考えています。

ご興味のある方はぜひご参加ください。


***



【イベント名】京都大学創立125周年記念シンポジウム

       「転換期の大学言語教育 -AI翻訳とポスト・コロナへの対応-」

【概要】AI翻訳の急速な発展と、オンライン授業の一般化が同時に進行する現在を大学言語教育の転換期として捉え、基本的な考え方や知見を整理し、具体的な事例を参照しながら、今後の展開の方向性を議論します。

【対象】高等教育機関教職員、本テーマに関心がある方

【日時】2021年12月4日(土)・5日(日)

【会場】オンライン(Zoomウェビナー)

【参加】無料・要申込

【申込】https://bit.ly/3pXVZQe

【詳細】チラシ https://bit.ly/3bmAIaw

    シンポウェブサイト https://bit.ly/125sympo

【問合】https://bit.ly/3BwH0Pt

【主催】京都大学国際高等教育院 英語部会、初修外国語部会、日本語・日本文化部会

【共催】多言語社会研究会


【プログラム】

1 日目

テーマ:AI時代の大学言語教育


・開会挨拶 宮川 恒(京都大学 国際高等教育院長)

・趣旨説明 塚原 信行(京都大学)

・講演1「異言語間コミュニケーションの一方略としての機械翻訳」

 木村 護郎 クリストフ(上智大学)

・講演2「機械翻訳技術の現在と未来」

 黒橋 禎夫(京都大学)

・パネル報告1「機械翻訳によって、異文化の問題は前景化するのかそれとも後景化するのか:一般学術目的の英語ライティング授業からの考察」

 柳瀬 陽介(京都大学)

・パネル報告2「京都大学工学部の講義における自動字幕システム運用の実際」

 本多 充(京都大学)

・パネル報告3「外国語としての日本語教育と機械翻訳」

 藤原 団(トゥールーズ=ジャン・ジョレス大学)

・ディスカッション

 パネリスト:木村護郎クリストフ・黒橋禎夫・柳瀬陽介・本多充・藤原団

 司会:塚原信行


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2 日目

テーマ:コロナ禍の後の大学言語教育


・趣旨説明 塚原 信行(京都大学)

・講演「パンデミックがもたらした言語教育イデオロギーの転換:セミオティック・アセンブリッジの視点から」

 尾辻 恵美(シドニー工科大学)

・ビデオ報告に基づく論点整理

 佐野 直子(愛知県立大学)

・パネル報告1「パンデミックの中の留学生日本語教育:1年半の体験を振り返り、今後を考える」

 河合 淳子(京都大学)・湯川 志貴子(京都大学)

・パネル報告2「教室を飛び出し世界でつながる外国語授業:プロジェクト型学習で学生は何を学ぶのか?」

 Zeilhofer Luisa(京都大学)

・ディスカッション

 パネリスト:尾辻恵美・佐野直子・河合淳子・湯川志貴子・Zeilhofer Luisa

 司会:山下 仁(大阪大学)


2021/04/15

「実践報告:大学生はライティング授業を通じていかに「英語スキーマ」を学ぶか」(4/24(土)Zoomでの研究会)の発表スライドを公開します



以前にお知らせしました、慶應義塾大学の今井むつみ先生の研究室が企画・運営する以下の研究会で私が使いますスライドが完成しましたので、ここに掲載しておきます。


題名:英語の学びを科学する 理論と実践

日時:2021年4月24日(土)9:30 - 12:30

場所:ZOOMミーティングにて開催

定員:200名

参加:  https://ableonline.studio.site/ableonline04 より申込み



10:30 - 11:10 トーク2

柳瀬陽介(京都大学・国際高等教育院)

「実践報告:大学生はライティング授業を通じていかに「英語スキーマ」を学ぶか」




PDFダウンロード


追記(2021/04/21)

次の記事に書いた言語習得の社会性の観点から、スライドを微修正しました。


なお、上の申込みサイトでは、私の報告では他の現象についても語ると予告しておりましたが、時間の関係で当日は冠詞と可算・不可算名詞についてのみ報告します。

ご興味のある方は、上のサイトからぜひお申し込みください。



追記

この研究会で今井先生は、ご著書の『英語独習法』を下敷きにして、「認知科学から考える合理的な英語学習」という題目でお話をします。

この『英語独習法』は、この記事最後尾に掲載したサイトによりますと、現在、11万部売れているそうです。高度な英語力獲得に関するこの本がそれだけ売れているというのは、英語教育関係者にとっても嬉しい驚きです。

研究社の『英文解体新書』も硬派の内容にもかかわらず(あるいはそれだからこそ)多くの人に読まれ、『英文解体新書2』も近々刊行されます。

それと同時に『英文精読教室』シリーズの刊行も始まり、まるで「文学部英文学科の逆襲」のようだとも言われています。

こういった学究的な英語学習の本がより多くの人に読まれることを、私も英語教育関係者の1人として願っています。


以下は、最近目にした『英語独習法』に関する優れた書評です。



「ネイティブみたいに」って何よ? -- 『英語独習法』を読んで

https://www.iwanamishinsho80.com/post/___b1


今井むつみ『英語独習法』 映画は好きな1本を熟見すべし!

https://book.asahi.com/article/14329003



2021/03/29

4/24(土)Zoomで開催: 『英語の学びを科学する ー理論と実践ー』(企画・運営:慶應義塾大学・今井むつみ研究室)で実践報告をいたします。

 

岩波新書の『英語独習法』でもおなじみの慶應義塾大学の今井むつみ先生の研究室が企画・運営する研究会で、私も実践報告をさせていただくことになりました。

詳しい情報ならびに申込み(定員200名)については下のサイトをご覧ください。



ABLE ONLINE #04  『英語の学びを科学する ー理論と実践ー』

https://ableonline.studio.site/ableonline04



以下には、その概要を転載しております。


■ 日時:

2021年4月24日(土)9:30 - 12:30

 

■ 場所:

ZOOMミーティングにて開催

 

■ スピーカー

慶應義塾大学 今井むつみ教授

慶應義塾大学環境情報学部教授。Ph. D. (ノースウェスタン大学,1994年)。ABLE主宰者。専門分野は認知科学,特に認知心理学,発達心理学,言語心理学。代表的な著書に,『英語独習法』(2020年,岩波新書),『学びとは何か―<探究人>になるために』(2016年,岩波新書),『言葉をおぼえるしくみ―母語から外国語まで』(2014年,ちくま学芸文庫,共著),『ことばの発達の謎を解く』(2013年,ちくまプリマ―新書),『ことばと思考』(2010年,岩波新書)など多数。小学校や高校の複数の国語教科書に文章が掲載されている。中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会「言語能力の向上に関する特別チーム」(平成27年~28年)の委員を務めた。2018年には、Cognitive Science Society (国際認知科学学会)のFellow(特別会員)にアジアで初めて選出された。

https://cogpsy.sfc.keio.ac.jp/imailab/



京都大学 柳瀬陽介教授

1963年生まれ。広島大学教育学部・大学院教育学研究科で英語教育について学ぶ。修士課程では心理言語学的アプローチを取るものの、博士課程でウィトゲンシュタイン哲学に惹かれ始め、英語教育といった多面的で複合的な現象は、自然科学的方法論で厳密に細分化するのではなく、哲学的探究で包括的かつ整合的に捉えるべきと考えるようになる。その後、広島修道大学で一般教養の英語科目を担当した後、母校の教壇に立つ。そこで20年間教師教育に携わる中で、多くの優れた現職教師に接し、実践知に対する畏敬の念が強くなる。2019年4月より、職業生活最後の10年間は、英語教育の評論家ではなく実践家でありたいと願い、現在の職場である京都大学の教養・共通教育を担当する国際高等教育院に異動し、英語科目を担当するようになる。現在はその部局の附属国際学術言語教育センターの英語教育部門長も務める。教育や研究に関する情報はできるだけブログに掲載するようにしている。

https://yanase-yosuke.blogspot.com/



■ トークの概要


認知科学から考える合理的な英語学習

(慶應義塾大学 今井むつみ教授)

 単語をたくさん覚えても、TOEFLで高得点をとれても、英語を話したり書いたりすることが苦手で、母語話者からみるといたって不自然な英文になってしまうのはなぜだろうか。英語を自然に運用するための「英語スキーマ」を持たないからである。「スキーマ」といわば抽象化された枠組み知識で、外界の情報(英語でいうならインプット)の情報を無意識に選択する。母語話者は、構文のスキーマ、単語レベルのスキーマ、語彙化のパターンのスキーマ、談話構造のスキーマなど、言語の様々な階層でスキーマをもち、無意識に運用している。

 日本人英語学習者の多くが、英語スキーマをもたず、英語とは大きくズレた日本語のスキーマを無意識に適用しているため、英語学習に困難を覚え、不自然な英文をつくってしまうのである。今井のトークでは、日本語と英語のスキーマのズレについて解説し、英語スキーマを構築していくための、認知科学から考えた合理的な学習法のしかたを提案する。



実践報告:大学生はライティング授業を通じていかに「英語スキーマ」を学ぶか

(京都大学 柳瀬陽介教授)

 今井むつみ (2020) 『英語独習法』(岩波書店)は、学習者が外国語の理解やアウトプットにも母語スキーマを知らず知らずに当てはめてしまうことを指摘しています。母語スキーマの影響力は強く、外国語を習得するためには、学習者はその力と戦いながら新しい外国語スキーマを形成しなければなりません。外国語習得とは、外国語の認知枠組で考え・感じる身体を獲得することです。今井は、そのような根本的な心と身体の再形成はライティングの訓練を通じて行われうるとも説きます。

 日頃、大学の教養・共通教育課程で英語ライティングを指導している英語教師として、これらの指摘はきわめて納得がゆくものです。本発表では、日本人英語学習者が苦手としがちな、冠詞と可算・不可算名詞、受動態、主題と行為主などの点に関して、大学生がいかに「英語スキーマ」の学びを深めてゆくかについて報告します。大学生のライティングの文例から、英語スキーマの形成について考察します。


ご興味のある方は、どうぞABLE ONLINE #4のサイトでお申し込みをお済ませください。


2020/09/04

国際高等教育院附属国際学術言語教育センター英語教育部門


私の現在の職場は、京都大学で教養・共通教育を企画・実施する組織である国際高等教育院 (Institute for Liberal Arts and Sciences: ILAS) です。(京都大学大学院人間・環境学研究科は、協力教員として兼務担当しているだけです)。

その中でも私は、附属国際学術言語教育センター (International Academic Research and Resource Center for Language Education: i-ARRC) に所属しております。

このi-ARRC--日本語名の「附属国際学術言語教育センター」の名称は長いので、私たちはしばしばこの英語略称を使っています--については、2020年4月14日に、「京都大学国際高等教育院附属国際学術言語教育センターの内部組織に関する規程」が制定されました。

これにより、i-ARRCには、英語教育部門 (English Education Division) 、初修言語教育部門 (Second Foreign Language Education Division)、課外教育部門 (Extracurricular Education Division) の3つの部門が、正式に設置されました。i-ARRCのより円滑な運営と機能の強化を図ることが設置の目的です。

それに伴い、私は5月27日付けで、英語教育部門の部門長の職を拝命しました。

以下は、就任にあたって私が国際高等教育院の構成員に示した挨拶です。


国際学術言語教育センター英語教育部門は、京都大学の一組織として、能う限りの高い水準の仕事を目指す義務を負います。そのために、現実主義と理想主義の両立を目指します。目の前の業務を確実に遂行する持続可能性を保ちつつ、他部局と連携して業務を社会の変化に合わせて改善し発展させます。副交感神経系と交感神経系が連動するように、ワークライフバランスを大切にして新たな挑戦に立ち向かいます。自己満足もバーンアウトも退けて「持続可能な発展」を志向します。このpragmaticなアプローチは容易ではないかもしれませんが、英語教育部門のメンバーは優秀です。互いに耳を傾け、コミュニケーションを大切にして協働します。

As an organization of Kyoto University, the English Language Education Division of i-ARRC owes the responsibility to strive for the highest standard of work. We, therefore, respect both realism and idealism. We maintain the reliable sustainability of completing the tasks at hand. At the same time, we improve and develop our functions in line with the changes in society by coordinating with other departments. Just as the parasympathetic and sympathetic nervous systems complement each other, we advance a reasonable work-life balance to face novel challenges. We reject complacency and burnout to achieve “sustainable development.” This pragmatic approach may be demanding, but the members of the English Language Education Division are highly qualified. We listen, communicate, and collaborate to fulfill our mission.


就任以来、自分の力不足を感じながらも、毎日、英語と日本語の複合的言語使用 (plurilingualism) を実践し、異文化間コミュニケーションの経験を積み重ねています。


日本語での文書や会議の内容を英語に翻訳したり、逆に英語での会議の内容を日本語に訳したり、日本語母語話者同僚とも英語母語話者同僚ともそれぞれ共同作業したり、両者の間をとりもったりと、2つの言語を使い分けながら業務を遂行しています。

第1言語の差からくる文化差ももちろんありますが、同一言語でも、所属組織や遂行業務の前提や論理などからくる文化差もあります。ですから、私としては、どのコミュニケーションも異文化間コミュニケーションと考えて、自他の認識をできるだけ第三者的に捉え直した自覚的なコミュニケーションを行うべきだと考えています。

とはいえ、実際は失敗の連続で、眠りが浅くなる夜も珍しくありません。ですが、常々「机の上の知識よりも、実践の知恵の方が深い」と言い続けていた私としては、毎日が学び--言語使用とコミュニケーションの失敗が、即、現実のリスクにつながる学び--なので、その意味では充実しています。

もちろん、私はこの仕事を自分の学びだけのために行っているわけではありません。関わるすべての人の幸福につながるような、チームワークを少しでも実現するため、これからも努力を続ける所存です。

以上、自らの戒めともなるように、挨拶をこの場でも公開いたしました。機会がございましたら、皆様のご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願いします。


2020/06/03

本尾千津子 (1986) 「声とことばとからだと」


英語教育さらには言語教育や教育一般についていつも啓発的なご助言をいただいている本尾千津子先生から、「片付けをしていたら古い論文が見つかったので」と、以下の論文を送っていただきました。



本尾千津子 (1986) 「声とことばとからだと」
(ダウンロード用URL)





演劇の竹内敏晴先生のレッスンに参加した上で、日頃の教室「声とことばとからだ」について考察を加えたものです。ごく自然に「私」の感じたことや考えたことがレッスンの描写の中に現れています。「<私>という主観性をどう扱うか」といった問いの立て方がことさらに仰々しく思えるほど、すんなりと描写が進むのが私にとってはすがすがしくさえ感じられました。

そういった方法論的な観点はともかく、以下の一節に共感する現場教師は多いのではないでしょうか。


声が出るということは、どういうことなのか。英語の教師であれば、一度ならず考えることである。音読のときに声の出るクラスは、私に対して率直で素直な発言をする。わからないことは、はっきりわからないと言い、質問をきちんとする生徒たちがいる。彼らの存在が全体の学習に貢献するのだ。彼らはいい意味で寛いで、学習に向かっている。声の出ないクラスは、「英語」に対して心を閉じてしまっていて、英語をいざ発音しようとすると、のどが閉じてしまう。彼らにあるのは、恐れである。からだが固くなっている。私のことばも彼らの中にすんなり入っていかない。私の方も彼らのこわばりが伝わってきて、縮み上がるような気がする。こういう中で、私の心も閉じていく。彼らのからだをほぐし、心をほぐさなくては、いい声は出ない。(28ページ)



30年以上前に書かれた論考ですが、今でも新鮮な文章だと私は考えました(そのことが含意することの一つは、30年間にわたり、英語教育・言語教育の分野においてはこういった考察が深まっていないことかもしれませんが、今はその話はこれ以上しません)。

そこで、私が本尾先生に無理にお願いして著作権関係者からの承諾を得て、このブログでの公開許可をいただきました。それにもかかわらず、コロナに伴う遠隔授業準備などの本業に追われ、公開が遅れてしまったことを本尾先生ならびに関係者の皆様にお詫び申し上げます。

英語教育・言語教育には、高度な統計手法を駆使しなければわからないこともあるのかもしれません。しかし、私は、私たちが共通にもっている感覚 --common sense--を大切にし、そこから考察を深め言語を練り上げることでわかってくる実践知の深さに惹かれます。これからも現場の実践知の解明をわすかでも進めてゆければと思っております。

改めて本尾先生に感謝します。




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Comparing Foreign Language Communication to Budo (Martial Arts)
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大学院の人間・環境学研究科での兼任担当も始めました


■ 大学院協力教員としての兼任担当

私の勤務先は京都大学で学部の教養・共通教育を担当する国際高等教育院ですが、2020年度より大学院の人間・環境学研究科の協力教員にもなり、大学院教育も兼任担当することになりました。コロナ騒ぎにより、このブログでのお知らせが遅れましたが、以下のように同研究科ホームページでお知らせをしております。



人間・環境学研究科>共生人間学専攻>外国語教育論講座
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/academic/gr/course1/course16/






■ 担当講義

講義としては、修士課程で毎年の後期に「言語教育設計学」--前任者の講義名をそのまま踏襲しています--を1コマ教えます。2020年度は変則的ですが、「言語教育設計学 II」を教え、2021年度に「言語教育設計学 I」を教えます。その次はIIをさらにその次はIを教えてゆく順番です。

授業内容は、少しずつ変化・進化させてゆきますが、今のところは以下のような内容を教えることを予定しています。




言語教育設計学 I
第1部:言語能力の観点からの言語教育設計
Chomskyの言語能力観
Hymesの言語能力観
応用言語学の言語能力観
第1総括:言語能力観から考える言語教育の設計
第2部:コミュニケーション能力の観点からの言語教育設計
言語コミュニケーション能力の3次元的理解
ヤーコブソンのコミュニケーション能力観
関連性理論におけるコミュニケーション能力観
第2総括:コミュニケーション能力観から考える言語教育の設計
第3部:言語とコミュニケーションの哲学的理解からの言語教育設計
Wittgensteinの言語・コミュニケーション哲学
Davidsonの言語・コミュニケーション哲学
Arendtの言語・コミュニケーション哲学
第3総括:言語・コミュニケーション哲学から考える言語教育の設計
第4部:意味理論からの言語教育設計
Luhmannの意味理論
統合情報理論の意味理論




言語教育設計学II

第1部:全体性の観点からの言語教育設計
人間と言語の全体性から考える言語教育
認知意味論の身体論から考える言語教育
神経科学の身体論から考える言語教育
第1総括:全体性の観点から考える言語教育の設計
第2部:個人としての教師と学習者の観点からの言語教育設計
実践者論から考える言語教育(Donald Shoen)
技能修得論から考える言語教育(Michael Polanyi)
行為論から考える言語教育
第2総括:実践者・技能・行為の観点から考える言語教育の設計
第3部:教師と学習者の共同体の観点からの言語教育設計
対話論から考える言語教育の設計
当事者研究から考える言語教育
オープンダイアローグから考える言語教育
第3統括:共同体の観点から考える言語教育の設計
第4部:言語教育研究からの言語教育の設計
物語論から考える言語教育研究
実践者研究からの言語教育設計





■ 個人的指導体制

個人的な指導体制としては、修士課程と博士課程の院生を受け入れることができます。
ただし、人間・環境学研究科では、願書を出す前に、志願者が指導を希望する教員と連絡を取り、お互いが望む研究指導体制を構築できるかどうかを十分に確認することを推奨しています。大学院生活は時間的にも経済的にも負担がかかるものです。私としては、志願者と私の双方が研究の内容と方法について十分に納得できている少数精鋭の体制を組もうと思っています。私の許容量を超えた数の院生を受け入れると、十分な指導ができず、結局は院生の不利益につながりますので、院生の受け入れ数については慎重な態度を取ります。
もし私の指導を希望する方があれば、下に再掲する柳瀬のページ記述および一般的な入試情報をよく読んで、私に連絡をとってください。その後、何回かの遠隔面談を行ない、相互の納得が得られたら、大学院入試を受けていただくという手順になります。入試に受かれば正式な指導体制が開始されます。(事前の相談なしに入試を受けて合格した場合は、主任指導教員にはなりません。ただし副指導教員などについてはこの限りではありません)。


人間・環境学研究科>共生人間学専攻>外国語教育論講座>
言語教育研究開発論分野>柳瀬陽介
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/academic_f/faculty_f/162_yanase_y_0/

入試情報>大学院:人間・環境学研究科
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/entrance_exam/gr/



 以上、お知らせをしました。質問などがあれば、上の柳瀬のページからお問い合わせをお願いします。



2020/05/28

田尻悟郎先生(関西大学)による英語発音ガイド(YouTube動画)


今回、COVID-19感染拡大防止のために学習機会を失っている小・中・高校生およびその教師のために、関西大学教授の田尻悟郎先生が、YouTubeの無料動画を公開しました。

NHKの『プロフェッショナル』でも紹介され、NHKのラジオやテレビの英語講座の講師も務めた田尻先生の力量はやはりすごいです。独自の分析をユーモアを交えながらわかりやすく解説する技は絶品です。私も田尻先生から学ぼうとして20年以上経ちますが、未だに驚嘆し続けています。

以下の動画を皆様もどうぞご利用ください。



***



小・中学生向け英語発音教材:

小・中学生向けの英語発音教材です。オンライン授業等で活用いただけます。


動画に使用している資料は以下からダウンロード可能です。



まずは「ご挨拶とヘァツオン(発音)記号について」からどうぞ 




*** 



イパカナ発音記号:

IPA発音記号(「イパ」)とカタカナ・ひらがな(「カナ」)を併用した
独自のわかりやすい「イパカナ」表記による発音ガイド


まずは「英語発音教材(イパカナ発音記号1)」からどうぞ。





関連サイト
田尻悟郎のWebsite Workshop
https://sc.benesse-gtec.com/tajiri/
英語指導の部屋
https://sc.benesse-gtec.com/tajiri/guidance/guidance.htm
「こんな先生に出会いたかった! ~豊かな人生を送るために子どもたちに伝えること~」
www.kobegakkou-blog.com/blog/2014/08/post-cbeb.html

関連記事
アレント『人間の条件』による田尻悟郎・公立中学校スピーチ実践の分析
https://doi.org/10.18983/casele.35.0_167
何がよい英語教師をつくるのか―田尻悟郎氏実践のルーマン的解明の試み-
https://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/Luhmann.html#071124
田尻大悟郎と田尻小悟郎
https://yanaseyosuke.blogspot.com/2007/11/blog-post_26.html
田尻先生の「進化」、言語感覚、コミュニケーション観、学習観
https://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/06/blog-post_14.html


2019/05/25

「ゴールズベリー先生お久しぶり会」を8/4(日)12:00から広島市内で開催します


広島大学で長年にわたって英語を教えられ、現在もお元気で広島にご在中のピーター・ゴールズベリ (Peter Goldsbury) 先生を囲む会を以下のように企画しています。現在は教英57生と56生(広島大学教育学部英語教育学講座昭和57年・56年入学生)が中心となって声掛けをしておりますが、幹事は「人は多いほど楽しくなるでしょう」と考えておりますので、旧交を温めたい方々はどうぞお気軽に(要申込)。

日時:2019年8月4日(日)12:00~15:00
場所:メルパルク広島 2F 和ダイニング「アストラル」
https://www.mielparque.jp/hiroshima/access/
費用:5500円 会席料理(2時間飲み放題付き、3時間個室確保)
幹事:風呂貴子(会場担当)、柳瀬陽介(広報担当)--共に広大教英57生
申込方法:幹事の風呂さんにメールを送ってください(takakofuro[*]au.com [*]は@に変更してください)。数日たっても返信がない場合は再送信してください。風呂さんからの返事があって申込が成立したものとします。
申込締切:2019年6月末日


追記
この時期の広島は、8/6の広島平和記念式典があるために宿が取りにくいので、多くの場所から日帰りができる時間帯を設定しました。もし前後の宿泊を予定されている方はすぐにホテルの予約をすることをお勧めします。


 旧ブログの関連記事
 ピーター・ゴールズベリ先生謝恩会のお知らせ
 https://yanaseyosuke.blogspot.com/2007/09/blog-post_30.html


研究機関所属でも大学院卒でもない公立中学校教師が、AIを活用して、約5ヶ月で国際誌に論文を6本掲載・採択

  AIが個人の力を飛躍的に向上させるという話をよく聞きます。最近では、海城中学高等学校の高校1年生の 走出慧太さん の論文がSpringerのAI&SOCIETYに掲載されたとのニュースが記憶に新しいところです。 海城中学高等学校ウェブサイト: https://www.kaij...