学術的な内容の話を聞いてノートを取ることは容易なことではありません。そんなノート作り (note-taking) について、YouTubeチャンネルのCajun Koi Academyは、有効な指針を示してくれています。以下、そのチャンネルの中から4つのビデオを紹介します。
1. 7 Note-taking Secrets of the Top 1% of Students (6:36)
要旨:聞いているトピックおよび書いているノートについてのメタ認知を働かせる。聞こえてくる情報について判断・取捨選択し、重要な情報だけをそれに適した方法で記録する。
ちなみに7つの方法は以下の通り。
(1) 直感的な理解が可能な図表でできるだけ表現する。
(2) 自ら考えながら要点だけを書く。決して考えなしにすべてを書き取ろうとしない。
(3) ノートを閉じて理解・記憶しているかを試す。
(4) ノートは何度か編集して精選する。
(5) 時系列順の記述と図表での表現の長所・短所を理解する。
(6) 概念性の高いトピックの場合は、細かな情報を捨てて概念理解に専念する。
(7) 聞いているトピックについて自ら問いを投げかけながらノートを作成する。
2. How I Take Notes for Different Subjects (5:56)
要旨:文系科目 (non-technical subject) はQEC (Question, Evidence, Conclusion)の枠組みで理解し、と理系科目 (technical) はPSA (Problem, Steps, Answer) の枠組みでノートを作る。文系講師はQECを明確に述べないことも多いので、自分で何がQuestionでConclusionかを明確に理解し、その流れで述べられたEvidenceを記録する。理系科目の場合は、Stepsを記録する際に必ず自ら考えた上での注釈を付ける。注釈がないと丸暗記になり、応用も利かないし忘れたりする。
3. How I Learn New Content and Never Forget (3:54)
要旨:Lower Order LearningとHigher Order Learningの違いを自覚し、必ず後者の学習を行う。LOL(低次の学習)とは、remember and understandである。HOL(高次の学習)とは、Apply, Analyze, Evaluate, and Createである。高次の学習を行うためには、低次の学習をする際に次の問いを自問自答する。
(1) Why does this information matter? (Evaluate)
(2) How does this relate to other information? (Analyze)
(3) What can I do with this information? (Apply or Create)
※上の英語は、記憶しやすいように私なりに書き換えたものです。
4. The Ultimate Speed Learning Tutorial (Learning in Layers) (6:58)
要旨:情報を3つの層に分類する。3つの層とは、Layer 1 (Concepts), Layer 2 (Essential Details), Layer 3 (Peripheral Details) である。Layer 2 と Layer 3 の違いは、前者がないとLayer 1が理解できないが、後者についてはそうでないということである。試験で問われる80%はLayer 1とLayer 2についてであると思ってよい。理解を深めるためには次のステップに従う。
(1) キーワードをすべて書き出す。
(2) キーワードが3つの層のどれに属するかを分類する。
(3) まずLayer 1のキーワードだけの関係図を作る。次にその関係図にLayer 2のキーワードを付ける。つまり、最初はLayer 3のキーワードについては扱わない。
※上の英語表現も私が一部改変しています。
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追伸
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追追伸
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