昨日(2024/03/18)、広島大学外国語教育研究センターのFDで「AIネイティブのための英語教育の再構築」というお話をさせていただきました。関係者の皆様には大変お世話になりました。改めてここで御礼を申し上げます。
下に掲載するのは、その際に使用したスライドと講演予行演習の動画です。動画は、今回初めて喋る講演の後半部分だけになっております。前半部分は、これまで他の講演で述べた内容と重複しますので予行演習はしませんでした。
後半部分では、いくらAIが騒がれてても、英語教育関係者はあくまでも英語教育の話を中心にするのであり、AIの話ばかりをするべきではないことをまず強調しました。その上で、英語教育の基本である、4技能の中ではリスニングが根底にあること、言語を使うことは身体(例、鼓膜や声帯の振動)が意識(意味)と共変することなどの確認をしました。
さらにそもそも英語教育という営みが生じた源流にあった英学(=英語だけを学ぶのではなく、英語を通じて諸学を学ぶ営み)に再度着目して、AIで増強したCLIL (Content and Language Integrated Learning:内容言語統合学習)を行うことを提言しました(「英学 2.0」)。最後に、AI時代の大学英語教育の3つの優先事項として、意識改革・意欲喚起・環境整備を掲げました。
ご興味のある方はご覧ください。動画についてはいつものように講演のための準備練習ですので、雑な作りになっていることをお許しください。
スライドはここからダウンロード。