本日、英語学習に意欲的な学部生と英語で話す機会を得ました。彼ら曰く、英語を身につけるためには集中的な学習が必要なのはわかるが、毎日続けるには、楽しさという要素が必要だ、ということです。ここでは彼らから教えてもらった2つの方法を共有します。
(1) Netflix上のアニメやドラマをLanguage Reactor経由で視聴する
Language ReactorというChromeで動く無料アプリは、YouTubeとNetflixの動画に、英語書き起こし・日本語翻訳・単語解説を添えたり、すべての書き起こし・翻訳を一斉出力したり、動画の巻き戻しを簡単にしてくれたりする便利なアプリです(ただし作動するのはパソコン上だけで、スマホやタブレットでは使えません)。
私はもっぱらYouTube動画でこれを使っていましたが、確かにNetflixでも使えます。Netflixに掲載されている作品はやはり丁寧に作られていますので、気晴らしにアニメやドラマなどを見る際にはLanguage Reactorを使うことがお勧めです。
Language Reactorの解説
https://www.i-arrc.k.kyoto-u.ac.jp/english/consultation_jp_FAQ#frame-603
(2) 英語翻訳された日本の漫画をLANGAKU上で読む
「でも、アニメは視聴するのに時間がかかるから、あまり好きではないんだよなぁ」と私が言うと、学生さんがすかさず勧めてくれたのがLANGAKUです。これはパソコン上だけでなく、スマホやタブレットの上でも作動します。リラックスする際にはパソコンを使いたくない私のような人間にはありがたいことです。
LANGAKUは、日本語原文と英語翻訳の切り替えや併存比率を調整できますし、コマをタップすれば単語や台詞全体の音声をAIが出力してくれます。単語については、簡単な解説もついていますし、覚えたい単語をアプリ付属の単語帳にまとめることもできます。
実は、このLANGAKUについて私はβ版を知っていたのですが、その後、きちんと始まったことは知らないままでいました。せっかく学生さんに勧めてもらったので、その場で、とりあえず一番安い月額980円のコースを購読しました。「私は英語教師なのだから、これは投資だ!」と言いつつ、その学生さんからはちゃっかりクーポンコードをもらいました(笑)。
安いコースなので一日に読める量は限られていますが、下手をすれば漫画を読みふけってしまう私にはこのぐらいが丁度いいでしょう。とりあえず、私にとっては「古典」--何度読んでもその度毎に読む喜びを味わえる作品--であるONE PIECEを第1話から読み始めました。
英語を習得するためには、多くの時間が必要です。そのためには、集中した学習とリラックスした使用をバランスよく並行させるというのは合理的な戦略です。私もしばらくは、「古典」を英語翻訳で読むことで毎日の生活に潤いを得ようと思います(笑)。