近日中に、とある研究会での登壇者の一人として「授業というコミュニケーションの計画性と偶発性」という発表を行います。
この会はメンバーだけしか参加できないものですが、私の発表内容でしたら公開してもよいと考えました。よって、当日に使うスライドのPDF版(32ページ)と、そのスライドを使った説明の予行演習Zoom動画(約31分)をここに掲載します。
「授業をどう設計するか」という問題意識をお持ちの方なら多少は面白く見てもらえるかもしれません。
ご興味があればどうぞ御覧ください。
追記
結局、上のスライド・動画で言いたいのは、「学習者や環境のどの変化を拾い、それをどのように授業の流れにつなぐか」という教師の力量の大切さについてなのかと思い始めました。
そうなると『学び合い』などの学習者中心の教育方法は、そういった力量を学習者につけさせ、学習者の学力(認知的側面)とコミュニケーション力(社会的側面)の両方を育てる試みかとも思えてきました。
どうも私は、実践者が当たり前にやっていることを妙に小賢しい用語で説明した上で、「やっぱり実践者はすごい」という小学生でもすぐにわかる結論に至って、それを「研究」と称しているようです(苦笑)。
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