2023/04/25

アメリカ英語で子音が連続する場合

 


この記事は授業資料の1つです。アメリカ英語の子音および母音についての一般的な解説は、以下の記事を御覧ください。


アメリカ英語の子音についての簡単な解説

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/04/blog-post_15.html


アメリカ英語の母音についての簡単な解説

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/04/blog-post_14.html


***


禁止事項

下の英語音声は「音読さん」(https://ondoku3.com/ja/)の有料版を使って作成しました。

このブログ (Blogger) には直接音声ファイルをアップロードすることができませんので、仕方なしに他のクラウドサービスに音声ファイルをアップロードしています。

音声ファイルを皆さんがダウンロードすることは禁止します。ダウンロードせずに、このブログ・クラウドサービスを通じて発音の勉強をしてください。



***

■ はじめに


日本語は、子音 (Consonant: C) の次に必ず母音 (Vowel: V) が続く音節構造をもっています。これに対して英語の音節構造は、以下の図に示したように子音の次に必ず母音が来るわけでもなく、また子音が連続して発音されることもしばしばです。


このような言語上の違いにより、日本語を母語とする人が英語の発音をマスターすることはかならずしも容易ではありません。意識的かつ分析的な訓練が重要です。

以下の音源を何度も聞いて、単独の子音と連続する子音がどのような発声であるのかを感覚的に体得してください。



■ 語尾の子音(聞き取りにくいし発音しにくい)


過去形を表わす語尾の /t/ (/t/ を除く無声子音で終わる動詞)


過去形を表わす語尾の /d/ (/d/ を除く有声子音もしくは母音で終わる動詞)



複数形を表わす語尾の /s/ (語尾が/p/, /f/, /θ/, /t/, /k/ などの子音で終わる名詞)



複数形を表わす語尾の /z/ (語尾が/b/, /m/, /v/, /l/, /d/, /n/, /g/, /r/, /ŋ/ などで終わる有声子音か母音で終わる名詞)

tiger-tigers

 

■ 子音と /r/ もしくは /l/ の連続(発音しにくい)






■ 子音と /w/ の連続(発音しにくい)



「英語教師に<声>はあるのか―AIの言語生成が氾濫する時代に―」(8/9全国英語教育学会)

  8月9日(土曜)の15:40-17:20に、第50回全国英語教育学会の課題研究フォーラム(関西英語教育学会)の「生身からのことばで語る―AI時代の英語教師の成長―」に登壇します。登壇の機会を与えてくださった関西英語教育学会の皆様に感謝します。私は「英語教師に<声>はあるのか―...