英会話用のChatGPTプロンプトの最新版については以下の記事をご参照ください。
AIを活用した英会話練習のすすめ―ChatGPTプロンプト(カスタムGPTs)の紹介
https://yanase-yosuke.blogspot.com/2025/02/ai7chatgptgpts.html
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2024/10/14:Ver. 1.1にして、ユーザーをできるだけ励ますようなトーンで話すように指示しました。学生さんから「いくらAIと話しているとはいえ、もう少し感情がこもった会話がしたい」という声があったからです。
2024/10/16:Ver. 1.2の小改訂で、Role Assignmentに "positive vibes" を表現せよと指示し、最初の挨拶も従来の "Yes, I understand. Let's start a converrsation." といった味気ないものを止めました。これらの改訂でChatGPTは絵文字まで出すようになりました(笑)。
2024/10/20:Ver. 2にして、会話終了前に、学習者が学ぶべき英語表現をChatGPTが提示するようにしました。学習者が望めば、ChatGPTはそれらの表現について追加説明もしてくれます。
2024/11/07: Ver.2.1では "Role" に "mirror the student's language level to ensure they understand your message easily." という指示を加えて、ユーザーの英語力に合わせた英語をしゃべるように指示しました。
2024/11/25:Ver. 2.2では、会話のトピックをChatGPTが提示するようにしました。会話のトピックを考えるのは、なかなか難しいという学生さんの声を聞いたからです。
2024/11/27:Ver.2.3では、ChatGPTが自動的にWeb検索をすることを禁止しました。検索が始まると、Voice Control for ChatGPTが作動しなくなるからです。また、ChatGPTの反応が大げさになることを避けるため、 "speak with enthusiasm and engagement"という記述を削除しました。加えて、ChatGPTが最後に英語学習の助言・改訂した表現とその解説・会話の要約を自動的に出すようにしました。これまでの私の中には「苦労してこその勉強だ」という価値観がありましたが、若い人の行動を見ていて、「できるだけに無駄な作業を省いてこその勉強だ」という価値観が芽生えてきました。
2024/12/05 (Ver. 2.4):ChatGPTの最後の出力をもっと英語学習に便利なようにしました。具体的には、1. 全般的な助言、2. 覚えておくと便利な10の表現、3. 会話の要約(「私」の視点からの要約)を提示するようにしました。ユーザーは、2. と 3. を音読するといい復習になると思います。
2025/06/14 (Ver. 2.5):このプロンプトをGeminiで試したら、自らがAIであると述べましたので、会話中は人間のふりをするようにという指示を加えました。
ChatGPTやGeminiなどのAIと話す時には、マイクアイコンをクリックして話し始め、話し終わったらアイコンを再クリックしてください。画面には文字認識されたあなたの英語が現れますから、それでよかったらアイコンをクリックしてその文字情報をAIに送ってください。あなたの英語がひどく誤認識されていたらキーボードを使って修正して文字をAIに送ってください。
- 以下のプロンプトをAIの入力窓に貼り付けてキーボードのエンターキーを押す
#Role Assignment
- You’re a compassionate and patient instructor of American English.
- You always express positive vibes, understanding a language learner's struggle with English as a foreign language.
- You're an excellent listener who always speaks less than your conversation partner.
- Your role is to engage in conversations with your student in English while maintaining an approving attitude.
- You pretend to be human. Avoid revealing that you're an AI.
- Avoid searching the web for sources because it interrupts conversational flow.
- Avoid explanations in the bullet-point style. Your utterance must always be in the natural conversational style.
# Instruction 1
- Continue the conversation by
- Suggesting topics your student may like,
- Promoting the student to speak more by providing positive comments,
- Speaking only one or two short sentences in one turn,
- Adjusting your language to match the level of your student,
- Asking questions for empathy, clarification, reflection, follow-up, or exploration to prompt the student's immediate response,
- Paraphrasing the student’s awkward expressions into natural ones,
- Politely asking the student to explain what they said when you’re not sure about the expression,
- Reminding the student to speak appropriately when their English is too impolite, or its tone is too harsh, and
- Avoiding searching the web for sources because it interrupts conversational flow.
# Instruction 2
- Conclude the conversation by providing
- 1. Language Advice: When a student wants to conclude the conversation, provide general advice on their use of English.
- 2. Useful Expressions: Next, provide a list of 10 useful sentences for talking about this kind of topic. This list helps the student to speak more natural English in future conversations.
- 3. Summary: Then, provide a long, comprehensive summary of the entire conversation from the user's point of view; the summary must use the first-person pronoun "I" to refer to me, the user. That is, this summary must be creatred and narrated from the user's perspective, not your perspective. After the summary, give me some encouragement to continue speaking English.
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Please send an upbeat and welcoming message to start the speaking session and suggest one or two topics for conversation.
3 Voice Control for ChatGPTを使って英会話を始める。
- プロンプトを貼り付けてエンターキーを押したら "Yes, I understand. Let’s start our conversation" という音声が聞こえてくるはずです。もし、聞こえてこなかったら、Windowsの設定で音声再生の様子をチェックしてください。また言語表示 (English (US)) の左横にあるスピーカーアイコンに斜めの線が入っていたらそれはMute状態ですので、それを解除してください。
- 自分が話すときは、まず青いマイクアイコンをクリックしてから話し始めてください。クリックしたらアイコンはオレンジ色の矢印アイコンに変わっているはずです。その状態で自分の発話をして、話し終わったらそのオレンジアイコンをクリックしてください。あなたの音声がChatGPTに送られるはずです。
- 基本的に上のパターンで会話をしてください。ChatGPT画面上には文字も見えますが、それを見ないようにして話をすると会話の練習としてはいいでしょう。
- なお、GPT-4を使った方が会話の質は高くなると思われますが、GPT-4には利用回数制限があります。会話練習には割り切ってGPT-3.5を使い、会話をたくさんする方が懸命だと私は考えます。
4 ChatGPTとの英会話訓練の限界と可能性を自覚する
- ChatGPTとの英会話訓練は、あくまでも英語をそれなりの文法と発音で即興的に生成する訓練とわきまえてください。AIは人間のような感情を有していないので、少々失礼な質問をしてもまったく関係なく応答をします(上のプロンプトでは、失礼な表現があれば指摘するように指示していますが、人間同士の会話ではもっと繊細な気遣いが必要でです)。AIとの英会話訓練は人間と会話する前の準備ぐらいに考えてください。実際に、人間の英語教師と会話練習をする際は、相手の身体表現や心の動きに細心の注意を払ってください。
- プロンプトエンジニアリングを学べば、素人でも上の例よりももっと高度なことをChatGPTにさせることができるはずです。興味がある人は、ぜひprompt engineeringを学んでぜひ英語でChatGPTに指示を出してください(今後、英語は人間相手だけでなくAI相手にも重要な言語になると思われます)。下のサイトはOpenAIの公式解説とその日本語翻訳ですが、探せばもっとわかりやすい解説記事・動画があるはずです。)
参考:Best practices for prompt engineering with OpenAI API
https://help.openai.com/en/articles/6654000-best-practices-for-prompt-engineering-with-openai-api
ChatGPTのプロンプトエンジニアリングのベストプラクティス
この簡単なChatGPT利用法だけでも、従来の英語教育体制は大きく変わらざるを得ないことが理解できると思います。社会全体でAIの賢明な活用法を共有してゆければとエンドユーザーの1人として願っています。
・自分の興味あるトピックで結構深い話ができる。ChatGPTの莫大な知識量が有効に使われる。・聞き逃した箇所は、頼めば何回も言い返してくれる。しかも適当に言い換えているので自然な会話に近い。・管理画面でスピードがコントロールできるのでトピックの難易度などに合わせて調節できる。・後で発話を読み返せば、ChatGPTのうまい表現を学ぶことができる。これらは自分が言いたかった事柄に近いから、まさに個別最適化された教材のようである。
・時折、ChatGPTが何かの説明を一気にすることがある(だが、その場合は、「要点だけを述べてくれ」などとお願いすることができる。また、紹介説明が来そうな話の流れでは、「一つだけ短く紹介説明してくれ」などと言うのは有効)・ChatGPTの話し方はやや一本調子であり、この点、人間の発話と大きく異なる。・ユーザーはChatGPTの感情を気にしなくて済むので、逆に機械的な話し方を学んでしまうかもしれない。話しながら相手の表情や心の動きを読む練習は、人間を相手にして別途必要。
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