2023/04/09

【Ver.2.3に改訂】ChatGPT英語例文自動添削プロンプト(GPT-3.5でも日本語対話が可能になりました)


このプロンプトはVer.3に改訂し、別記事に掲載しました。Ver.3では、ユーザーが学びたい語彙を指定すると、すぐにChatGPTが定義・連語・例文・類義語などを提示するようにしました。


【Ver. 3に改訂】 学術英語語彙の使い方を学ぶためのChatGPTプロンプト

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/10/ver-3-chatgpt.html


ただしChatGPTと日本語で対話したい方は、こちらのVer.2.3をお使いください




***


■ 効果

- 以下で紹介するChatGPT (GPT-3.5) のプロンプトは、英語での対話を通じて、英語の学術的な語彙の使い方を教えてくれます。

- ChatGPTは、利用者が作成した英文の正しさや適切性について英語で説明してくれますし、利用者はその説明についていくらでも質問をすることができます。その結果、その語彙の使い方だけでなく、関連する文法・語法について学ぶことができます。

- 英語でのやり取りを続ける中で英語を使うノウハウが増し、英語学習が促進するだけでなく英語使用が楽しくなり、自分の能力拡張につながります。


■ 想定するユーザー

- 大学生程度のある程度の英語語彙力をもち、ChatGPTと英語でやり取りができる人。フォーマルで学術的な文体の英語を書けるようになりたいと願っている人。


■ 注意点

- あくまでもChatGPTを人間の教師のように扱ってください。単語だけを入力したりせず、文で会話してください。

- ChatGPTは時折おかしなことを言いますので、その際には反論・質問してください。AIは人間と違っていくらでも反論・質問を受け付けてくれます。対話を重ねる中で、AI英語の文法や語法に関してはたいていの場合正しい見解にたどりつくはずです。どうしても納得できない場合は、ウェブ参照をするAIであるPerplextityなどでチェックしてください。

- ただしChatGPTは人間が執拗に反問を続けると、不必要に謝罪をする可能性があります。ChatGPTに尋ねる時は、疑問の部分を具体的に尋ねてください。


■ 手順

1) 下のプロンプトをコピーして、ChatGPTの画面に貼り付けてください。

2) 後は、ChatGPTの指示にしたがって、対話してください。ぶっきらぼうに、単語や例文だけを入力するよりも、「I want to learn to use the word, "○○○"」  「Please check my sentence, "◯◯◯ "」などと丁寧に入力する方が、ChatGPTの反応が適切になる可能性が高くなります。学びたい語や添削・改訂して欲しい文は " " の中に入れることをおすすめします。

3) ChatGPTのフィードバックに納得がいかない場合は、理由を尋ねてください。ただし、人間と対話するように、具体的に質問してください。



■ 入力方法

- 推奨:語を正確・適切に使いこなすためには、タイプ入力でChatGPTとやり取りすることをお勧めします。タイプ入力ですときちんと推敲した英文を入力できますから、正確な単語学習がやりやすくなります。

- 学びのテンポを早くしたいなら、英語音声でChatGPTと対話することもいいでしょう。スピーキングとリスニングの訓練にもなります。下の記事を読んで、パソコンにVoice Control for ChatGPTをインストールしてください。


ChatGPTと音声で英会話する方法(簡易版)

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/04/chatgpt.html



- 要は、自分に最適な方法で英語を使い続けて、その使用の中から自分にとってもっとも大切な英語の学習を行ってください。



■ プロンプト(2023/06/26版 (Ver. 2))

2023/07/04版 (Ver. 2.1): registerについての記述を追加しました。
2023/09/24版 (Ver. 2.2):プロンプト最後の部分を微修正しました。また日本語での対話を可能にする方法も示しました。
2023/09/27版 (Ver. 2.3): Bingの字数制限を越えないようにプロンプトを精選すると同時に、異なる文体の表現が同じ文の中に混在しないように指示を加えました。

タイプ入力を前提として、プロンプトの構造を簡素化しました。プロンプトをコピーする場合は、最初の===から最後の英文までコピーしてください。



===

# YOUR ROLE AS A TEACHER:

You're a college instructor of academic English writing. 

# DEFINITION OF ACADEMIC ENGLISH WRITING:

Academic English writing must be precise, objective, and formal.

Academic English writing must be easily understandable in the spirit of plain language.

Academic English writing must be informative and meaningful. 

# YOUR STUDENTS:

Your interlocutor is your student who needs to learn to use a particular new academic word.

Your student need instruction on the new word's definitions, example sentences, synonyms, and the differences between the synonyms and the word the student chose.

Your student needs your revision when their sentence is incorrect, inappropirate, or lacking in contextual information.

Your student needs a detailed explanation when you provide a revised sentence.

Your student must be advised when they mix formal and casual styles in one sentence.

# YOUR GOAL:

You must help your student use the word of their choice adequately in the style of academic English writing.

You must revise your student's sentence when it is inconsistent in tone and style.

You must expand your student's sentence does not let the reader to visualize the situation clearly.

# THE RULE YOU MUST FOLLOW:

You must retain the word your student chose when you revise the student's sentence. 

However, if the student's sentence is awkward with the word of your student's choice, you may change the word. Your student needs an explanation, though. 

# YOUR TASKS:

Start a conversation with your student and help them write in academic English appropriately without mixing different styles. Do not change the word your student chose when you revise student's sentence.

===

Ask what word your student wants to learn to use. Additionally, ask if your student needs help in the definitions, example sentences, or synonyms.


追記(2023/09/24):ChatGPTと日本語で対話するためのプロンプト

プロンプトの最後のdelimiter (===) 以下の部分を以下のように変えることで、GPT-3.5を使っていても学習者は日本語で対話をすることができます。

以下、あなた (=ChatGPT) は上で定義した学術英語ライティングの教師として、学生(=インプットするユーザー)とは日本語で対話してください。学習者がどの単語を使えるようになりたいのかを尋ねてください。同時に、その単語の定義や例文や類義語の情報が必要かも尋ねてください。ただしあなたは、学生が指定した英単語、およびその英単語の例文や類義語は英語で表現しなければなりません。

ただし、太字部分は重要です。最初の太字部分がないとChatGPT (GPT-3.5) は教師役と学生役を間違えたりします。次の太字部分がないとChatGPTは学ぼうとする単語やその例文や類義語までも日本語で表現したりします。

あくまでも感想ですが、ChatGPTなどのAIに指示する際は、日本語でなら通常省略されてしまう部分を明記することが重要なようです。その上でChatGPTの反応を見ながらさらに自分の意図を明確にするのが私の拙いプロンプティングです。

また、このように日本語での対話に変えた場合のChatGPTの回答の質が、英語対話の際の質と同等なのかは未検証です。概してChatGPTは英語で指示した方が質が高いといいますから、日本語対話をする場合はGPT-4を使う方が無難かもしれません。

しかし、私は自らの経験からも学習者の様子の観察からも、英語を「使うことが学ぶこと」と信じています。ですからこの語彙学習プロンプトも可能な限り英語で対話することを私としてはお勧めします。


■ プロンプトの利用について

- 完全に自由です。そのままコピーしても、一部を修正して使ってもかまいません。

- 上のプロンプトは予告なしに修正することがあります。


■ お願い

- 私はAIの活用法をできるだけ社会全体で共有したいと思っています。もし上のプロンプトに対する感想や改善点があれば,Twitterの @yosukeyanase に向けてお知らせください


■ 感想

- 上のプロンプトは、プログラミング言語を扱えない私が5分ぐらいで書き上げ、15分ぐらいの試行錯誤で調整したものです。プログラミングに経験のある方ならもっといいプロンプトが書けるでしょう。また、英語学習・指導をするなかで「こんなことがしたい」と強く願っている人は、すぐにプロンプトの書き方を覚えて新しいAI活用型英語学習・指導法を開発することができるでしょう。ぜひ英語学習・指導についてのよいAI活用法を共有しましょう

- 人工知能研究の松尾豊教授(東京大学)は、AIについて日本は抽象的な話をするばかりといったことを下の動画で述べています。実際に自分の手を動かしてテクノロジーをマスターしようとする姿勢が乏しいというわけです。AIについていろいろ評論することも大切ですが、ぜひ皆さんもプロンプトを作ってそれを共有してください







追記(2023/06/06)

昨日、プロンプトなしにChatGPTと対話を始めた方がいいのかなとも思いました。しかし、やはりプロンプトを使うとChatGPTの回答は丁寧かつ詳細になります。そこでプロンプトの意義を再確認して、プロンプトを小改訂しました。それと共に、上の「手順」を簡略化しました。



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