IPA (International
Phonetic Alphabet) とは、さまざまな言語の発音を表記する体系です。辞書で使われているいわゆる「発音記号」と思ってくださって結構です(実は日本で使われている発音記号にはいくつかの問題があるのですがここではその点は省略します)。覚えておくと便利ですから、どうぞ以下のサイトなどを参照してください。
体系的な解説サイト
Accent's Way English with Hadar
IPAの発音体系チャートを使ってアメリカ英語の母音と子音の発音の仕方を丁寧に解説してくれています。動画は母音が約25分、子音が約36分とやや長めですが、一度はきちんと見ておくことをお勧めします。標準的な発音の仕方を理解しておくことはこれからの英語使用生活において重要な財産となるからです。
American English Vowels | IPA (International Phonetic Alphabet) vowel chart
English Consonants Masterclass: Learn to pronounce ANY consonant in English [IPA chart explained]
Learn
to Pronounce Sounds in American English
アメリカ英語の個々の音(音素)だけでなく、音声学の重要用語についても丁寧に説明しているサイトです。音素については、発音例だけでなく口舌の位置状況についての図解もついています。さらにスペリングとの関係も示してくれています。発音に関するレファレンスサイトとして活用できます。
International
Phonetic Alphabet for American English - IPA Chart
アメリカ英語の発音についての体系的なサイトです。通常の音素 (phoneme) だけでなく、音素内の変種である異音 (allophone) についても掲載しています。加えてその音素・異音が語頭・語中・語尾についた場合の発音例が音声で聞けます(再生スピードも複数されています)。アメリカ英語についてしっかりと学びたい人向けのサイトです。
https://easypronunciation.com/en/american-english-pronunciation-ipa-chart
Interactive
IPA Chart
母音と子音の体系図が示され、発音記号をクリックするとその発音を聞くことができます。英語の音以外の音も表示されていますので一瞬迷うかもしれませんが、このブログの母音の表と子音の表をよく覚えて使いこなしてください。
YouTube動画
Sounds
American's PLAYLISTS
代表的なアメリカ英語の音素の発音の仕方を動画で説明してくれています。動画を見ること自体が英語リスニングの練習にもなりますので、英語に慣れるためにはいいメディアといえるでしょう。
https://www.youtube.com/@SoundsAmerican/playlists
Sounds Americanのプレイリストの中でも特に以下はぜひお勧めします。プレイリストは “Play all” を選ぶと連続再生してくれるので便利です。
Contrasting Sounds
日本語話者も混同しがちな音の違いについて学べます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLYJV5Moz9cfwiATXxNLA_zFHq-9-S5b1p
IPA Illustrated
特定の音素を多く含む文を再生してくれます。文が2回読み上げられるだけなのに、その前後にいちいち音楽が入りますので、何かの作業をしながら連続再生して聞くのがいいかもしれません。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLYJV5Moz9cfz5DaaHT7XKbQyAH1QM6BZ9
Youglish
自分の好きな単語を入力してください。その語が使われている文を含んだ動画が出てきます(単語が出てきたら右向きの三角アイコンを押して、次々に目的の単語が出てくる文を聞く学習法をお勧めします)。20~30種類の文例を視聴すれば、発音だけでなく語がよく使われる文脈についても学べます。
その他の便利なサイト
Type
IPA phonetic symbols for English
発音記号をコピペしたいときはこのサイトが便利です。
Pronunciation
respelling for English
発音記号 (IPA) は特殊な文字なので、多くの媒体では通常の文字を使って発音を表記します。これを “pronunciation
respelling” と呼びます。英語圏ではこの発音表記がしばしば使われますので覚えておくとなにかと便利です。
以下はWikipediaで使われているpronunciation respellingです。英語アルファベット26文字と「あいまい母音」
(schwa) /ə/ だけで表記しています。
Help: Pronunciation
respelling key
https://en.wikipedia.org/wiki/Help:Pronunciation_respelling_key
ただpronunciation
respellingは辞書などごとに微妙に異なっています。その一覧表は以下のサイトで閲覧できます。
Pronunciation respelling
for English
https://en.wikipedia.org/wiki/Pronunciation_respelling_for_English
音の聞き分けができるようになったら、次は自分でもきちんと発音できるようになると何かと便利です。Google検索エンジンは発音の判定および指導もしてくれますのでぜひ使ってみてください。
Googleの発音判定とアルファベットによる発音表記
https://www.i-arrc.k.kyoto-u.ac.jp/english/consultation_jp_FAQ#frame-652
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アメリカ英語の母音についての簡単な解説
https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/04/blog-post_14.html
アメリカ英語の子音についての簡単な解説
https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/04/blog-post_15.html
アメリカ英語で子音が連続する場合
https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/04/blog-post_25.html