2021/11/27

解説動画「機械翻訳によって、異文化の問題は前景化するのかそれとも後景化するのか:一般学術目的の英語ライティング授業からの考察」


以下に示す動画は、2021年12月4日(土)の京都大学創立125周年記念シンポジウム「転換期の大学言語教育 -AI翻訳とポスト・コロナへの対応-」における私のパネル報告「機械翻訳によって、異文化の問題は前景化するのかそれとも後景化するのか:一般学術目的の英語ライティング授業からの考察」の内容を予め解説した動画です。当日の時間制限(20)分を超えてゆっくり説明しています。

英語教師の中には、機械翻訳の具体的な使い方といったノウハウを知りたい方も多いかもしれません。しかし、今回の私の発表に先立つ講演が、「異言語間コミュニケーションの一方略としての機械翻訳」(木村護郎クリストフ先生・上智大学)と「機械翻訳技術の現在と未来」(黒橋禎夫先生・京都大学)という大局的なテーマでしたので、私もそれらの趣旨に合わせるべく、中長期的に考察するべきテーマを選びました。機械翻訳を使った英語授業などの具体的なことについては、また別の機会にまとめたいと思いました。

解説動画の下では、発表スライド(PDF)をダウンロードできるようにしました。ご興味があれば合わせてご活用ください。



スライドダウンロード




11月19日の時点でも337名を超える事前登録者があったと聞いております。また参加登録は可能ですので、ご興味のある方はどうぞご登録ください。


シンポジウムウェブサイト

https://sites.google.com/view/125th-sympo-language-education/home

シンポジウム参加申込

https://sites.google.com/view/125th-sympo-language-education/registration



2021/11/03

「転換期の大学言語教育 -AI翻訳とポスト・コロナへの対応-」(Zoomウェビナー 2021/12/4-5)


以下のようにシンポジウムが開催されます。特に1日目の講演で、異言語間コミュニケーションと機械翻訳技術について、それぞれの分野の専門家から話が聞けることは有意義だと考えています。

ご興味のある方はぜひご参加ください。


***



【イベント名】京都大学創立125周年記念シンポジウム

       「転換期の大学言語教育 -AI翻訳とポスト・コロナへの対応-」

【概要】AI翻訳の急速な発展と、オンライン授業の一般化が同時に進行する現在を大学言語教育の転換期として捉え、基本的な考え方や知見を整理し、具体的な事例を参照しながら、今後の展開の方向性を議論します。

【対象】高等教育機関教職員、本テーマに関心がある方

【日時】2021年12月4日(土)・5日(日)

【会場】オンライン(Zoomウェビナー)

【参加】無料・要申込

【申込】https://bit.ly/3pXVZQe

【詳細】チラシ https://bit.ly/3bmAIaw

    シンポウェブサイト https://bit.ly/125sympo

【問合】https://bit.ly/3BwH0Pt

【主催】京都大学国際高等教育院 英語部会、初修外国語部会、日本語・日本文化部会

【共催】多言語社会研究会


【プログラム】

1 日目

テーマ:AI時代の大学言語教育


・開会挨拶 宮川 恒(京都大学 国際高等教育院長)

・趣旨説明 塚原 信行(京都大学)

・講演1「異言語間コミュニケーションの一方略としての機械翻訳」

 木村 護郎 クリストフ(上智大学)

・講演2「機械翻訳技術の現在と未来」

 黒橋 禎夫(京都大学)

・パネル報告1「機械翻訳によって、異文化の問題は前景化するのかそれとも後景化するのか:一般学術目的の英語ライティング授業からの考察」

 柳瀬 陽介(京都大学)

・パネル報告2「京都大学工学部の講義における自動字幕システム運用の実際」

 本多 充(京都大学)

・パネル報告3「外国語としての日本語教育と機械翻訳」

 藤原 団(トゥールーズ=ジャン・ジョレス大学)

・ディスカッション

 パネリスト:木村護郎クリストフ・黒橋禎夫・柳瀬陽介・本多充・藤原団

 司会:塚原信行


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2 日目

テーマ:コロナ禍の後の大学言語教育


・趣旨説明 塚原 信行(京都大学)

・講演「パンデミックがもたらした言語教育イデオロギーの転換:セミオティック・アセンブリッジの視点から」

 尾辻 恵美(シドニー工科大学)

・ビデオ報告に基づく論点整理

 佐野 直子(愛知県立大学)

・パネル報告1「パンデミックの中の留学生日本語教育:1年半の体験を振り返り、今後を考える」

 河合 淳子(京都大学)・湯川 志貴子(京都大学)

・パネル報告2「教室を飛び出し世界でつながる外国語授業:プロジェクト型学習で学生は何を学ぶのか?」

 Zeilhofer Luisa(京都大学)

・ディスカッション

 パネリスト:尾辻恵美・佐野直子・河合淳子・湯川志貴子・Zeilhofer Luisa

 司会:山下 仁(大阪大学)


2021/09/30

日英両語での「英語リスニング力を向上させるために」という記事に、AI (Amazon Polly) の英語音声をつけてみました

 

私が勤務する京都大学 国際高等教育院 i-ARRC英語教育部門のウェブサイトが9月から新しくなったのに伴い、現在、いくつかの記事を少しずつ追加しています。


その中の1つが以下の解説記事です。やや長い記事になってしまいましたが、学生さんに基本的な考え方を伝えようとしました。(作成にあたっては英語教育部門の同僚からさまざまな支援を得ました)。


英語リスニング力を向上させるために

https://www.i-arrc.k.kyoto-u.ac.jp/english/tips/contents_jp#frame-322


How to Improve Your Listening Skills

https://www.i-arrc.k.kyoto-u.ac.jp/english/tips/contents#frame-324


原稿をアップロードした際に、前から気になっていたAIによる英語の読み上げ音声も追加しました。


Audio of "Improving Your Listening Skills" 

(The playback speed is adjustable on Chrome or Edge)

https://www.i-arrc.k.kyoto-u.ac.jp/english/tips/contents#frame-472


使用したAIはAmazon Pollyです。最初の12ヶ月は事実上無料ですし、それ以降も料金はそれほど高くないようですから、今後、活用法を少しずつ考えてゆきたいと思っています。


AIが確実に私たちの暮らしを変えていることを痛感します。

2021/09/24

「言語教育設計学1」(2021年度後期)のシラバス

 

言語教育設計学1

 

授業の概要・目的

この授業では言語教育の設計を、「個人内言語能力」、「相互作用的言語能力」、「言語とコミュニケーションの哲学」、「意味と翻訳」の4つの観点から考察します。この授業の目的は、これら4つの観点から、言語教育における授業およびカリキュラムの設計について理論的に考察し、さらにそれを改善・再構築する力をつけることです。この力により、履修者が実際に教壇に立った際に、言語教育の改良に貢献できることを目指します。

なおこの授業での「言語教育」として考察する事例は主に日本における英語教育ですが、その他の事例にも時に言及します。またここでの「設計」として主に考えるのは、教師が(学習者からの協力をえながら)構想・実施できるレベルの設計・改善・再構築です。

※ この「言語教育設計学1」は、「言語教育設計学2」と合わせて1つのコースになっています。前者が言語とコミュニケーションに、後者が教育実践に重きをおいた重要になっています。順序はともかく、2つの講義を受講していただけたらより理解が深まるかと思います。

 

到達目標

・理論的目標:言語教育における授業やカリキュラムの設計において、単に自分の経験から考えるのではなく、理論的な観点から検討を加えることができるようになる。

・理論的下位目標 (1):言語教育を考える際の出発点となった、言語能力を個人内に帰属させる理論の観点から言語教育について批判的に考察できるようになる。

・理論的下位目標 (2):言語コミュニケーションを複数の人の間での相互作用として考える理論の観点から言語教育について考察できるようになる。

・理論的下位目標 (3):言語とコミュニケーションについての哲学的論考の観点から言語教育について考察できるようになる。

・理論的下位目標 (4):意味および翻訳という基礎概念を理論的に理解した上で、言語教育について考察できるようになる。

・実践的目標:言語教育の授業やカリキュラムの設計・改善・再構築について、自分なりの解決法を提案し、それを共同体的観点からも研究的観点からも再検討することができるようになる。

※ 上記のうち、理論的目標と実践的目標は「言語教育設計学2」と共有しています。この授業独自の目標は、理論的下位目標です。

 

授業計画と内容

この授業は上記の4つの観点に基づき、4部から構成されています。

 

 

 

【第1部 個人内言語能力の観点からの言語教育設計】

 

1回 導入:言語教育について研究するにあたって

 

■ ダブルループラーニング (double-loop learning 二重ループ学習)についての私的まとめ

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/11/double-loop-learning.html

■ 実践者として現場で考えるための方法論

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/07/blog-post_20.html

■ 想像力と論理力の統合としての思考力について

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/08/blog-post_2.html

 

 

2回 Chomskyの言語能力観

 

■ 「コミュニケーション能力」は永遠に到達も実証もできない理念として私たちを導く

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/10/blog-post_5.html

■ リスト化・数値化の危険性

https://yanaseyosuke.blogspot.com/2015/08/blog-post_31.html

■ 「文法をカラダで覚える」とは何かhttp://yanaseyosuke.blogspot.jp/2009/09/blog-post_4664.html

■ 自然であれ -- 人工的な言語学習環境こそが言語習得の個人差を増大させているのではないか

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2017/08/blog-post.html

■ SLA研究者若林茂則先生による英語教育論

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2017/12/sla.html

▲ 「カントとチョムスキー」(授業用スライド)

https://app.box.com/s/8uvu4tozlshdsu9yn57c

 

 

3回 応用言語学の言語能力観(HymesからBachmanまで)

 

■ Hymes, Canale & Swain, Widdowson and Bachman & Palmer (授業用スライド)

https://app.box.com/s/vc1iqyoufo4ifpehf7v5

■ Hymes, Canale, Swainの論に関するファイル

https://app.box.com/shared/7en2j1cs8l

■ WiddowsonBachmanの論に関するファイル

https://app.box.com/shared/2hhexdlyt0

▲ 教育と生産を混同するな--ウィドウソン、ハーバマス、アレントの考察から--

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2008/10/blog-post_4057.html

 

4回 第1総括:個人内言語能力の観点からの言語教育の設計

 

 

 

【第2部 相互作用的言語能力の観点からの言語教育設計】

 

 

5回 Davidsonの言語・コミュニケーション哲学

 

■  デイヴィドソンのコミュニケーション能力論からのグローバル・エラー再考

http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00027396

■  コミュニケーション能力論とデイヴィドソン哲学

http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00028105

     ■  授業用スライド

https://app.box.com/s/my02oalacetso38t4vsz

■  二項対立の間でデイヴィドソンを考える

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2008/11/blog-post_13.html

▲  「コミュニケーションの極から考える」(2001/8/3)および「コミュニケーションという革新」(2001/5/20)

https://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/essay01.html

のページにあります。スクロールかCtrl+Fで探してください。


 

6回 Jakobsonのコミュニケーション観

 

■ コミュニケーションに関するヤーコブソン・モデルの展開 : 英語教育研究の刷新のために

https://doi.org/10.20713/celes.42.0_297

■ Jakobson (1960) Linguistics and Poeticsを読む

https://yanaseyosuke.blogspot.com/2012/06/jakobson-1960-linguistics-and-poetics.html

■ コミュニケーションとしての授業: 情報伝達モデル・6機能モデル・出来事モデルから考える

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/05/6.html

■ コミュニケーション・モデルの再検討から考える 英語教師の成長

https://yanaseyosuke.blogspot.com/2012/06/blog-post_26.html

▲ 小山亘(2012)『コミュニケーション論のまなざし』三元社

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/05/2012.html

 

 

7回 言語コミュニケーション能力の3次元的理解

 

■  「学校英語教育の見通し」

https://app.box.com/shared/rz8lkgkj4i

■『日本言語テスト学会』論文

http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/ThreeDimentional.html

■  授業スライド:コミュニケーション能力の三次元的理解

https://app.box.com/s/8tpkdkyzrtzoxkt6702m

■ Common European Framework of Reference for Languagesの摘要

https://yanaseyosuke.blogspot.com/2013/06/common-european-framework-of-reference.html

■ 複言語主義(plurilingualism)批評の試み

https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00033694

 

8回 第2総括:相互作用的言語能力の観点からの言語教育の設計

 

 

 

【第3部 言語とコミュニケーションの哲学的観点からの言語教育設計】

 

9回 Wittgensteinの言語・コミュニケーション哲学

 

■ ウィトゲンシュタイン『哲学的探究』の1-88節の個人的解釈

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/03/1-88.html

■  ウィトゲンシュタイン『哲学的探究』の1-88-- 特に『論考』との関連から

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2012/01/1-88.html

■ ウィトゲンシュタイン『哲学的探究』の89-133節の個人的解釈

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/03/89-133.html

■  「四技能」について、下手にでなく、ウィトゲンシュタイン的に丁寧に考えてみると・・・

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/11/blog-post.html

■ 授業用スライド

 https://app.box.com/s/yfpb7o8j8jbsrv26lbfe

▲  野矢茂樹 (2006) 『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』 (ちくま学芸文庫)

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2012/01/2006.html

▲  鬼界彰夫(2003)『ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951』講談社現代新書

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/10/2003-1912-1951.html

▲  ジョン・M・ヒートン著、土平紀子訳 (2004) 『ウィトゲンシュタインと精神分析』(岩波書店) (2005/8/3) 

http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/review2004-5.html#050803

▲  ウィトゲンシュタインに関するファイルをダウンロード

https://app.box.com/s/uz2839935sszn8597nsx

▲ ウィトゲンシュタイン著、鬼界彰夫訳(2005)『ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記』講談社

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/09/2005.html

 

 

10回 Arendtの言語・コミュニケーション哲学

 

■ 授業投映用スライド

https://app.box.com/s/16u6niaruo7x3bcmkgh4s3eps9r51ls2

■ 真理よりも意味を、客観性よりも現実を: アレント『活動的生』より

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/05/blog-post_24.html

■ 人間の複数性について: アレント『活動的生』より

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/06/blog-post.html

■ アレントの行為論 --アレント『活動的生』より--

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2017/01/blog-post_18.html

■ アレント『暗い時代の人々』より -- 特に人格や意味や物語について

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/10/blog-post_11.html

■  アレント『人間の条件』による田尻悟郎・公立中学校スピーチ実践の分析

http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/zenkoku2004.html#050418

▲ アレントの言語論に通じるル=グヴィンの言語論

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/10/blog-post_25.html

▲  人間の条件としての複数性

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/04/blog-post_8473.html

▲  この世の中にとどまり、複数形で考える

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/03/blog-post_24.html

▲ 「政治」とは何であり、何でないのか

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/04/blog-post_11.html

▲  アレントによる根源的な「個人心理学」批判

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/03/blog-post.html

▲  世界を心に閉じこめる近代人

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/06/blog-post_1835.html

▲ ハンナ・アレントの講義から学校教育について根源的に考え直す

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html

▲ 「人間らしい生活--英語学習の使用と喜び」

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/10/blog-post_31.html

▲  E・ヤング=ブルエール著、矢原久美子訳 (2008) 『なぜアーレントが重要なのか』みすず書房

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/09/e-2008.html

▲  仲正昌樹 (2009) 『今こそアーレントを読み直す』 (講談社現代新書)

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/09/2009.html

▲ 欠陥商品としての「考える」こと

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/05/blog-post_16.html

▲ ジュディス・バトラー著、佐藤嘉幸・清水知子訳(2008)『自分自身を説明すること』月曜社

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/11/2008.html

▲ ジュディス・バトラー著、竹村和子訳(2004)『触発する言葉』岩波書店

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/11/2004.html

▲ 「現代社会における英語教育の人間形成について―社会哲学的考察」を読んでください。

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/05/pdf.html

▲  「当事者が語るということ」もどうぞ

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/09/blog-post_4103.html

▲ 西洋哲学の寵児の政治的判断

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/04/blog-post_10.html

▲ 人間、ハンナ・アレント

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/01/blog-post_12.html

▲ アレント哲学の枠組みの中での「芸術」の位置づけ:エクセルファイルの概念図

https://app.box.com/shared/lseur17j1e

▲ 映画『ハンナ・アーレント』予告編

http://www.cetera.co.jp/h_arendt/

 

11回 第3統括:言語とコミュニケーションの哲学的観点からの言語教育設計

 

 

 

【第4部 意味と翻訳の観点からの言語教育の設計】

 

12回 Luhmannの意味理論

 

■ 柳瀬陽介 (2021) 「学校英語教育は言語教育たりえているのか:意味の身体性と社会性からの考察」『KELESジャーナル』 6 p. 6-23

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/05/2021-keles-6-p-6-23.html

■ 「意味、複合性、そして応用言語学」 『明海大学大学院応用言語学研究科紀要 応用言語学研究』 No.19. pp.7-17

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2017/08/no19-pp7-17.html

■ 「言語学という基盤を問い直す応用言語学?―意味概念を複合性・複数性・身体性から再検討することを通じて―」(応用言語学セミナーでのスライドとレジメ)

https://yanaseyosuke.blogspot.com/2016/11/blog-post_15.html

■ 今井邦彦・西山佑司 (2012) 『ことばの意味とはなんだろう』岩波書店 (「第19回応用言語学セミナー 応用言語学を考える」の準備の一環としてのまとめ)

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/11/2012-19.html

■ ルーマン『社会の社会』第1章第3節(意味)のまとめ

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2020/02/13.html

■ コミュニケーションはいかにして形成され、そこでは何が生じるのか:長岡(2006)『ルーマン 社会の理論の革命』の第8章を基にしたまとめ

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2019/09/20068.html

■ 意識とコミュニケーションの関係についてのルーマン論文のまとめ

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2019/06/blog-post_20.html

■ ルーマン (1990) 「複合性と意味」のまとめ

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/05/1990.html

■ ルーマン意味論に関する短いまとめ(『社会の社会』より)

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/06/blog-post_15.html

■ ルーマンの二次観察についてのさらに簡単なまとめ

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2019/07/blog-post.html

■ ルーマンの二次観察 (Die Beobachtung zweiter Orndung, the second-order observation) についてのまとめ -- Identitat - was oder wie? より

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2016/08/die-beobachtung-zweiter-orndung-second.html

 

 

13回 統合情報理論の意味理論 ※2021年度はこのトピックをキャンセルし、第13回の授業は次のトピックを扱います。

 

■ 「意識の統合情報理論からの基礎的意味理論―英語教育における意味の矮小化に抗して―」(『中国地区英語教育学会研究紀要』 No. 48 (2018). pp.53-62

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2018/05/no-48-2018-pp53-62.html

■ 意識の統合情報理論からの基礎的意味理論--英語教育における意味の矮小化に抗して--全国英語教育学会での投映スライドと印刷配布資料

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2017/08/blog-post_9.html

■ 意識の統合情報理論からの基礎的意味理論 ―英語教育における意味の矮小化に抗して―  (草稿)

https://app.box.com/s/6zx4a80tjkcvo7b6n45dwyy9nvcxvj4y

■ 統合情報理論からの意味論構築の試み ―ことばと言語教育に関する基礎的考察― (学会発表スライド)

https://yanaseyosuke.blogspot.com/2016/03/blog-post_8.html

▲ 統合情報理論 (Tononi and Koch 2015) の公理、および公理と公準をまとめた図の翻訳

https://yanaseyosuke.blogspot.com/2015/12/tononi-and-koch-2015.html

▲ 統合情報理論 (Tononi 2008) の哲学的含意の部分の翻訳

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/11/tononi-2008_16.html

▲ 統合情報理論 (Tononi 2008) において、意味について言及されている箇所の翻訳

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/11/tononi-2008.html

▲ 統合情報理論: Tononi (2008) の論文要約とTononi and Koch (2015) の用語集 (表1) の翻訳

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/10/tononi-2008-tononi-and-koch-2015-1.html

▲ Tononi (2008) "Consciousness as Integrated Information: a Provisional Manifesto" の「数学的分析」の部分の翻訳

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/10/tononi-2008-consciousness-as-integrated.html

▲ 統合情報理論を直観的に理解するための思考実験

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/10/blog-post_7.html

▲ クリストフ・コッホ著、土屋尚嗣・小畑史哉訳 (2014) 『意識をめぐる冒険』 岩波書店

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/10/2014.html

 

 

143回 翻訳論

 

■ 解説動画「機械翻訳によって、異文化の問題は前景化するのかそれとも後景化するのか:一般学術目的の英語ライティング授業からの考察」

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/11/blog-post.html

■ ライティング用AIは、学習者に理解語彙を使って思考・表現し、それを発表語彙に変える機会を与える

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/06/ai.html

▲ Writing-Assisting AI Enables Learners to Think and Write with Their Passive Vocabulary and Develop it into Active Vocabulary

http://yosukeyanase.blogspot.com/2021/06/writing-assisting-ai-allows-learners-to.html

■ 【約35千字】 AI時代の英語教育: 大学Academic English指導者の立場からの提言

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/05/35ai-academic-english.html

■ A Report on the Future of University English Education in Light of the Development of AI

http://yosukeyanase.blogspot.com/2021/05/a-report-on-future-of-university.html

■ 6/19ELPA講演「英語教育は「道具としてのAI」をうまく活用できるのか? 」の投映スライドの公開

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/06/619elpaai.html

■ 田尻悟郎 (2021) 『知ってる英語で何でも話せる! 発想転換トレーニング』 コスモピア

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/05/2021.html

▲ メラニー・ミッチェル著、尼丁千津子訳 (2021) 『教養としてのAI講義』日経BP

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/04/2021-aibp.html

▲ 藤本浩司・柴原一友 (2019) AIにできること、できないこと』『続 AIにできること、できないこと』 日本評論社

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/04/2019-aiai.html

▲ 松尾豊 (2020) 「人工知能 ディープラーニングの新展開」

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/04/2020.html

■ 語彙学習の3段階と言語習得の社会性について:今井むつみ・佐治伸郎(編著) (2014) 『言語と身体性』(岩波書店)を読んで考えたこと

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/04/3-2014.html

■ 「実践報告:大学生はライティング授業を通じていかに「英語スキーマ」を学ぶか」(4/24(土)Zoomでの研究会)の発表スライドを公開します

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2021/04/424zoom.html

■ 瀧田寧・西島佑(編著) (2019) 『機械翻訳と未来社会』 社会評論社

https://yanase-yosuke.blogspot.com/2020/12/2019_28.html

■ 授業用スライド

https://app.box.com/s/rl69erdqo3eqy5wwkbim77tlgs5ej4vl

■ 文法・機能構造に関する日英語比較のための基礎的ノート ―「は」の文法的・機能的転移を中心に

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/06/blog-post_29.html

■ 「訳」に関する概念分析

https://app.box.com/s/rb5wgbz6ufa44hus0btc6xxuylbim0ge

■ 藤本一勇『外国語学』岩波書店

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/08/2009_18.html

■ 内田樹 (2012) 『街場の文体論』 ミシマ社

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/09/2012_10.html

■ オメの考えなんざどうでもいいから、英文が意味していることをきっちり表現してくれ

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2011/10/blog-post_21.html

■ 伊藤和夫『予備校の英語』研究社

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/08/1997.html

■ 木村敏(2010)『精神医学から臨床哲学へ』ミネルヴァ書房

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2011/12/2010_08.html

■ 「異文化間コミュニケーションとしての翻訳」に関する学生さんの振り返り

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2017/02/blog-post_23.html

▲ 広大教英ブログ:翻訳あそび

http://hirodaikyoei.blogspot.jp/search/label/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E3%81%82%E3%81%9D%E3%81%B3

▲ After Babel

http://yosukeyanase.blogspot.com/2010/08/after-babel-aspects-of-language-and.html

▲ ジェレミー・マンディ『翻訳学入門』

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/08/2009.html

▲ 山岡洋一先生の翻訳論

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/06/blog-post_9410.html

▲ 山岡洋一さん追悼シンポジウム報告、および「翻訳」「英文和訳」「英文解釈」の区別

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2011/12/blog-post_736.html

▲ 国立国語研究所講演:単一的言語コミュニケーション力論から複合的言語コミュニケーション力論へ

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/02/blog-post_16.html

▲ 国立国語研究所での招待講演の音声と補記

http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/02/blog-post_20.html

▲ ポスト近代日本の英語教育―両方向の「翻訳」と英語の「知識言語」化について

http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/08/blog-post_20.html

 

14回 第4統括:意味と翻訳の観点からの言語教育の設計


15回 フィードバック

 

 

1-35-79-1012-14回(以下、精読回)の授業では、履修者が指定されたテクストを精読した上で、教師が問いかけを行い、それをもとに参加者全員で討議します。

 

4811回(以下、統括回)の授業は、それまでの総括を行います。履修者がそれまでに学んだ観点を整理した上で、授業では各自が発表し参加者全員で討議します。

 

15回の授業ではフィードバックとして、授業全体を通じた学びを再確認しそこから新たな学びにつながるような情報提供・対話を行います。

 

 

履修要件

特になし

 

成績評価の方法・観点

精読回の授業でのと積極的な対話(25点満点)と復習状況(25点満点)、および統括回における予習(25点満点)と実際の発表(25点満点)の合計得点(100点満点)で評価します。

 

教科書

授業に関係する文献を教師が要約した資料をPandAで配布します。

 

参考書等

PandAで配布する資料で示します。

 

授業外学習(予習・復習等)

予習:精読回の授業では、■印の資料を読んだ上で自分が理解できたこと、疑問に思ったことなどを自分なりにまとめてPandAに投稿しておいてください。▲印の資料の読解は優先順位を下げて結構です。資料はたくさんあるので、全部読みきれないかもしれません。無理やり速読するのではなく、自分なりの理解と疑問を大切にしながら、時間の許す限り予習しておいてください。

また、総括回の授業では、それまでの精読回の授業で学んだことを復習した上で、その学びを整理した文章をPandAの所定の欄に予め書き込んでおくことを予習とします。

 

 

その他(オフィスアワー等)

面談を希望する履修者は、口頭もしくはメール(yanase.yosuke.3n@kyoto-u.ac.jp)でお知らせください。お互いに都合のよい時間帯を予め決めて面談を行いましょう。

 

その他特記事項

特になし。

 


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